冬場の結露による錆発生原因と対策を説明していきます。
冬場の結露による錆発生原因
湿気を含む空気は冷やされることで結露が発生する。結露による水が原因で錆が発生する。
結露発生要因として以下のような物がある。
・発生原因1(梱包空気の冷却)
暖房をつけた室内で金属の梱包を行うと、室内の空気も梱包される。梱包された空気が外気により冷却されると結露が発生する。例えば室温24℃、相対湿度40%の空気は9.6℃まで冷却されると相対湿度100%となり結露が発生する。乾燥した室内で梱包した場合でも結露が発生する。
・発生原因2(室内空気と冷えた金属の接触)
冷えた金属と空気が接触すると、接触した空気が冷却される。冷却された空気の温度が下がり、相対湿度が100%となると結露が発生する。身近な例として、外で冷えた眼鏡が室内の空気に触れて曇ることがあげられる。室内温度24℃、相対湿度40%の空気は9.6℃まで冷却されると結露が発生するため、金属に接触した空気が冷却されて9.6℃を下回ると結露が発生する。
冬場の結露による錆対策
以下の対策で結露を防ぎ、錆を防ぐ。
・対策1 乾燥剤を使用して梱包空気を低湿度に保つ
梱包時に乾燥剤を入れて梱包を行う。梱包空気が冷えた時に乾燥剤が吸湿を行い、湿度を保ち結露を防ぐ。
・対策2 室温になじませてから開封する。
室内に入れた金属を梱包したまま置き、金属が室内温度になるまで待つ。この状態で開封すると、金属が室内空気を冷して結露することがなくなる。
・対策3 冷えた外気中で開封し、作業を行う。
冷えた外気中で開封を行えば、金属と接触する外気での温度差がないため結露が発生しない。外気温と同じ温度下で作業を行い結露を防ぐ。
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